老健施設では在宅復帰強化、その後在宅では通所リハビリ
継続的なリハビリテーションの提供。
介護保険分野に求められるもの
当法人における介護保険分野のリハビリテーションは、介護老人保健施設(4施設)が中心となります。在宅復帰強化のため入所リハビリテーションと在宅生活継続の通所リハビリテーションを実施しています。地域包括ケアシステム推進の中、介護保険分野におけるリハビリテーションの社会的意義も高まってきています。当法人においても、地域社会に貢献していく認識を強く持ち、地域の中核となるようリハビリテーションの体制を整えています。
機能的な改善を目指し、その後の実生活につなげていく
当法人における介護老健保健施設の特色
心身機能の改善・維持だけでない、リハビリ効果の明確化
回復期リハビリテーションでは一定期間内に最大限の回復という質の高いリハビリテーションが求められますが、回復期リハビリテーション病棟を退院後の生活期である介護老人保健施設においても治療効果が問われます。この部分を曖昧にせずしっかりと客観化していくために、当法人の介護老人保健施設では、リハビリ効果を明確にするシステムを立ち上げ運用を開始しています。リハビリテーションを行うことで、心身機能の改善・維持だけでなく、活動や参加などの生活機能全般に働きかけることを大切にしています。
摂食嚥下リハビリテーションを含む予防的介入の充実
在宅生活が継続できるよう健康上の問題に対処するためには、転倒予防、摂食嚥下、呼吸循環機能に対しての予防的介入が欠かせません。通所リハビリテーションにおいては、予防的視点のリハビリテーションを行うにあたり、言語聴覚士が複数名在籍している強みを活かし摂食嚥下リハビリテーションを提供できる体制を整えています。
入院中から介入し、医療から介護へ連携するシステムの構築
回復期リハビリテーション病棟を退院後も、リハビリテーションを継続することは、在宅生活を質の高いものにするためにも重要です。このように医療から介護へ連続するシステムを機能させるため、複雑な介護保険に詳しい介護老人保健施設に所属するセラピストが、回復期リハビリテーション病棟入院中の患者さまに対し、退院後の介護保険サービスの選択のサポートを行うなど医療から介護へ連携するシステムが構築されています。
幅広い対応力が求められる介護保険分野で働くセラピスト
地域包括ケアシステムの中では、医療の在宅シフト化、重症化対応スキルが今後より進むため、幅広い対応力が必要な面、様々な疾患を経験しています。また社会情勢に合わせてリハビリテーションに求められる視点も変化するため、学んだ事に加え、自ら課題を見つけ柔軟に解決していく姿勢や自らの知識や技術を活かし社会に貢献していく視点を持ってリハビリテーションに取り組んでいます。